日本と米国における「失敗」の許容度

仕事

日本の企業では、以下のようなことが言われがちです。

  • 失敗が許されない風土があるとイノベーションが起きにくい
  • 失敗を恐れず果敢にチャレンジするべきである
  • 失敗を叱責せず、チャレンジしたことを評価しよう

私はこの意見にすごく違和感を覚えます。このような考えだと以下のような結末になりがちです。

拙速でよいのでどんどんチャレンジしよう

あれ、なんか雲行きが怪しいけどまあ失敗しても軽く怒られるだけなのでこのまま進めよう

ごめん、やっぱり詰めが甘くて失敗しちゃいました。でも、果敢にチャレンジした結果なので問題ないよね?

このような仕事をやられると、巻き込まれる周りは本当に迷惑です。

私は米国で働いたことも、米国人と仕事をしたこともありません。しかし、色々なメディアを通して理解した範囲では、米国では上記のような考えで失敗を許すことなどないと理解しています。

私の想像(希望)で米国のビジネスでは以下の考えだと思ています。

  • 成功するように100%の努力を注いでチャレンジする
  • 万が一失敗したらとことん責任を追及される
  • 失敗の責任を取ったうえで、再チャレンジすることは容認される

私はこの、「責任追及+再チャレンジ」の組み合わせが重要だと考えています。

失敗は誰にでもあります。しかし、だからと言って失敗が叱責されないのはおかしいです。失敗は失敗として真摯に受け止め、責任を取ったうえで再チャレンジするのであれば、みんな喜んで協力するはずです。

私の職場では、失敗の責任をだれも取らないので、失敗を戦訓として活かすことができず、同じ過ちを繰り返しているように見えます。

このような組織は、いつか取り返しのつかない失敗をして消滅するのだろうなあと感じます。沈みゆく船から脱出できるよう、資産形成を怠らないようにしなくてはと強く思う今日この頃です。

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