裁判傍聴デビュー(その2)

生活

昨日の記事で、裁判傍聴デビューのことを書きました。今回は、傍聴した3件の裁判についてご紹介します。

自分名義の通帳を他人に譲渡

20代くらいのタイ人・男性が被告人でした。

罪状は、自分名義の銀行口座の通帳を詐欺集団に貸し与えたというものでした。

振り込め詐欺とかに利用するのでしょうか?その詐欺集団のことは裁判では語られることがないので詳細は不明です。

要するに、頭の良い詐欺集団が、頭の悪い生活に困っている訪日外国人相手から銀行通帳を買い取る(たったの18000円です)というものです。正直このタイ人には同情してしまいます。

判決として罰金30万円なのですが、勾留中は1日あたり5000円相当が罰金から減額されるようで、彼の場合は30万円分の勾留期間があったようで、実質的に罰金の支払いは免除されるようです。

なかなか粋な制度だなあと感心してしまいました。彼には日本の思い出がほろ苦くなってしまったと思いますが、日本を嫌いにならないでほしいものです。

未成年者への酒類提供

被告人は焼肉屋の店員です。

未成年者のカップルが来店し酒類を提供したことが罪に問われていました。未成年のカップルが店内でけんかをして警察が駆け付けたために、店員がとばっちりを受けて罪に問われた形になります。

この店では、タッチパネルで年齢確認をしているのですが、この時は口頭での確認を怠ったことが問題だったようです。

こちらの罪も、私は被告人に同情します。

コロナ禍でただでさえ飲食店は大変なのに、このようなとばっちりの罪を擦り付けられて貴重な時間をつぶされているのです。

もう、未成年飲酒したカップルを死刑にして終わらせてほしい、そんな風に思えてくる裁判でした。

持続化給付金詐欺

20代くらいの男性が被告人です。

コロナ禍で問題となった、持続化給付金をだまし取った罪です。

本人は罪を否定しています。弁護士も強気に検察官と裁判官に食って掛かっていました。

正直この被告人には全く同情する気がしませんね。でも、検察官も、物的証拠がまだ内容で攻めあぐねているようでした。持続化給付金詐欺は立証するのが難しいようです。

感想

とにかく裁判は時間がかかるという印象です。2件目と3件目はもちろん今回の裁判では判決に至らず、この後も時間をかけて審議していくようです。

正直、この程度の罪の裁判は、将来AIがバシバシさばいてほしいです。

裁判所の時間の流れは世間とだいぶ違うという印象でした。

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