積立NISAと一般NISAどちらが良いのでしょうか?

資産運用

NISAを活用している投資家は多いと思います。さて、私のようなサラリーマン投資家(buy & hold戦略)にとっての最適解はどちらなのでしょうか?今回この記事を書くにあたり自分で計算してみました。結論としては積立NISAの方が優れていると思います。以下にその考えに至った経緯を述べます。

積立NISAと一般NISAの違いは以下の通りです。

  • <積立NISA>
  • 非課税期間:20年間
  • 投資上限:40万円/年
  • 投資対象:投資信託
  • <一般NISA>
  • 非課税期間:5年間
  • 投資上限:120万円/年
  • 投資対象:投資信託および株

この記事では比較を単純化するために、以下の前提で運用効率を比較していきます。

  • 同じ銘柄の投資信託を購入
    年120万円の投資が容易な財源を有していること
  • 保有銘柄をガチホして一切売却しない強靭な精神力を有していること
  • 投資信託の配当は受け取らない(もしくは配当がない)
  • 投資信託の利回り(キャピタルゲインのみを想定)は年3%
  • 積立NISA(40万円/12か月)も普通のNISA(120万円/12か月)も毎月均等割りで投資する

上記の条件ですので、最初の1年間は月単位で「年利3%/12」の利回りで資産が増えていく計算となります。すると、12か月後のそれぞれの資産の総額は以下のようになります。

  • 積立NISA:40.140.7万円(投資総額40万円)
  • 一般NISA:120.3122.0万円(投資総額120万円)

その後、積立NISAは20年間非課税で年利3%で運用。一方、一般NISAは5年間は非課税で、その後15年間は20%課税(利回りが実質3*0.8=2.4%となる)されて運用される。すると、20年後の資産は以下のようになります。

  • 積立NISA:70.371.3万円(40万円→1.761.78倍)
  • 一般NISA:193.2195.9万円(120万円→1.611.63倍)

これだけ見ると、積立NISAの方が当然非課税期間が長いので有利ですね。

ここからさらに凝って計算します。積立NISAを選択した場合に、一般NISAとの差額分(120万円-40万円)である80万円を通常の投資運用(課税20%)してみることにします(同じ投資信託を購入)。

NISAと同様、最初の1年目は毎月均等割り(80万円÷12)で投資していき、2年目以降は20年目まで塩漬けします。すると、20年後の資産総額は以下のようになります。

  • 通常投資運用:125.8127.2万円(80万円→1.571.59倍)

これを積立NISAの資産と合計すると、70.3万円+125.8万円=196.1万円(120万円→1.63倍)71.3万円+127.2万円=198.5万円(120万円→1.65倍)となり、一般NISAの総額を上回ります。

以上の計算結果から、積立NISAの方が優れていると考えます。年間40万円以上投資できないヒトはもちろん積立NISA一択です。一方、年間40万円以上投資できる人も、40万円を超える分を通常の投資運用に回したとしても積立NISAの方が有利です。何より、積立NISAであれば20年間のガチホが精神的に楽だと思います。

ちなみに、私は積立NISAが始まる前から一般NISAを始めているので、その流れから積立NISAは利用していません。変えるのが面倒だという理由で今までどちらが良いかも検討してきませんでした。そして、2021年も一般NISAで投資を始めてしまいました。

今回自分で計算してみて積立NISAの方が優秀であることが分かりましたので、来年は積立NISAにシフトしようと考えています。

なお、もちろん短期で爆上げする株銘柄を選定する力を有している人は一般NISAの方がお得だと思います。私にはその才能はありませんが・・・。

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